平熱について
こんにちは。
みなさんは、ご自分の「平熱」を把握していますか?
平熱とは、健康な状態で安静にしている時の体温のことです。
最近ではコロナ禍の影響もあり、人が集まる施設の入口には体温計が設置されていることもありますが、ほとんどの人は風邪などの体調が悪いときにしか体温を測ることがなく、ご自分の平熱を知らないという方が多いと思います。
しかし、日ごろから体温を測ることで平熱の変化を把握することは、自身の体調や免疫力の状態をチェックするのに、うってつけの指標となります。
そこで今回は、「体温を知ることのメリット&温活と体温測定(検温)のやり方」についてご紹介します。
温活をして、自身の平熱を健康な水準にまで高めることで身体は丈夫になり、病気などにも強くなります。
日々の検温で体調を測るだけでなく、温活の成果を実感して楽しみながら「温活習慣」を実践してみましょう。
現代人の体温は下降している?
健康的な平熱は(脇の下で)36.5〜37.1℃くらいと言われています。
*37℃でも平熱?と思うかもしれませんが、感染病の法律では37.5℃以上で発熱、38.0℃以上が高熱と定義されています。
一方で平熱が36℃以下(35℃台)の方は「低体温」の傾向があります。
低体温は、体内が冷えているので体内の血流も滞りやすく、放置していると自律神経が乱れたり、内臓の働きも低下しやすくなるなど、身体の冷えは心身ともに様々な悪影響を与え、病気や不調を引き起こす原因となります。
まさに、身体の「冷えは万病の元」です。
◆冷え性の改善については、コチラの記事で👇
冷え改善に!!いますぐスタートできる簡単”温活習慣”でココロもカラダもポカポカに!
そして、今の現代人は昔の人よりも体温が約0.7℃ほど下がっています。
「体温が36.5℃から1℃下がる」ことで、身体の「免疫力が約30%もダウンする」と言われているので、これは無視できない現象です。
昔より体温が下がっている理由は様々ありますが、主に・・・
- ・運動不足による筋力不足
- ・食生活の乱れによる栄養の偏り
- ・過度のダイエットや多忙などによる栄養不足
- ・空調設備の普及で身体の体温調整機能が低下している
などが理由に挙げられます。
そこで、現代人には病気になりにくい丈夫な身体を作るため、体温を健康な水準にまで高める”温活”の必要性が高まっています。
平熱を把握する
温活をするときには、普段から「体温チェック(検温)」をして、ご自分の平熱を把握しておくことをオススメします。
身体の冷えや神経痛などの自覚症状があればともかく、まれに自覚症状のない隠れ冷え性もあります。
毎日の検温で、隠れた体調不良や冷え性の早期発見ができます。
また、温活をはじめてから「平熱が上がった」といった成果が見えることでモチベーションUPにも繋がります。
手軽にできる体調管理方法なので、ぜひとも毎日検温をして体調をチェックする習慣を身につけましょう。
検温の仕方や注意点
温活で高める体温とは、正確に言うと「深部体温」という体内の体温のことを言います。
私たちの体温は場所(部位)によって温度が違います。
皮膚など身体の表面部分は外気の影響を受けてしまうので安定していません。
その点、体内の温度は比較的安定しているので、平熱を知るためにはこの体内の温度(深部体温)を調べることが良いとされています。
検温する場所
深部体温を計測するには、脇の下のくぼんだ部分「腋窩(えきか)」、口の中(舌下)、耳の中(鼓膜)など体内の温度が反映されやすい場所が様々ありますが、日本では「脇の下」に体温計を挿して測るやり方が一般的です。
体温を測るときのポイント
① 脇の下で体温を測るときは、必ず「腋窩式の体温計」使いましょう。
体温計によって測る部位が違うので注意が必要です。
また、脇の下でも心臓に近い左脇の方が体温は高くなる傾向があり、体温が高い方の側の体温が正確に近いと言われているので、検温するときは左脇に挟むのが一般的です。
② 脇の下を開いて、脇のくぼんだ部分の中央に斜め下(約30°くらい)から体温計の先端を当てます。
脇の下に汗などが付いている場合は正しく測れない恐れがあるので、汗などは良く拭き取ってから検温しましょう。
③ 脇を閉じて、しっかり体温計を挟んで待ちます。
時間が経ったら体温を確認して終了です。
結果がでるまでの所要時間は、お使いの体温計の種類によって異なります。
体温計の種類
脇の下で計測する体温計には、「予測式」と「実測式」の2つのタイプがあります。
毎日の体調管理の目的で使うなら、「予測式の体温計」が短い時間で検温できるのでオススメです。
それぞれの特性は以下の通りです。
予測式の体温計
予測式は、検温開始からの温度と温度変化を計算して、素早く(30秒〜1分ほどで)体温を測ることができます。
温度変化を計算・分析した予測なので少し(0.2℃ほど)の誤差が生じる場合もありますが、検温時間が早いのがメリットになります。
実測式の体温計
実測式は、正確に温度を測ることができます。
しかし、検温に時間がかかり、脇の下では体温計を5〜10分間ほど挟み続ける必要があります。
一昔前までよく使われていた水銀体温計も実測式です。
非接触式の体温計
脇の下で計測するものではないですが、最近では触れずに検温できる非接触タイプの体温計もあります。
顔やおでこなどの皮膚に向けるだけで素早く検温できる非常に便利な体温計ですが、外の気温や光や風、汗や化粧などの影響があると正確に測れない場合もあります。
もし、非接触式の体温計を使用する場合は、”医療機器認証を受けているもの”を使いましょう。
医療機器認証のない非接触体温計の中には皮膚の表面温度だけ測り、深部体温は計測できないなどといった、体温計とは言えないものもあるので注意が必要です。
検温する時間
人間の体温は、1日中同じということはありません。
基本的に朝(午前3〜7時ごろ)が最も低く、夕方(午後2〜6時ごろ)が最も高く、1日の中でも体温は約0.8℃くらい変動しています。
そのため、自分の「平熱を知る」ためには一定期間、だいたい同じ時間(と状況)で検温するのが良いとされています。
検温するなら毎朝、起床後すぐに測るのがオススメです。
検温するときの注意点
運動後、入浴後、食後の体温は上昇しています。
入浴や食事後に検温する場合は最低でも30分以上は空けてからにしましょう。
また、小さいお子さんに検温してあげる場合は、泣いている時などは体温が上昇しているので避けて、落ち着いている時にしてあげましょう。
平熱を把握しておきましょう
健康的な平熱は36.5〜37.1℃くらいと言われていますが、もちろん個人差があります。
年齢差、男女差、体格差などでも平熱は変わるので、まずは数日間、同じ時間(の起床時)に検温して今の自分の平熱を知っておきましょう。
そうしておけば・・・
- ・ある日突然平熱が上がったときは風邪などの感染症にかかっている。
- ・緩やかに下がっていっている場合は寝不足や栄養不足など、生活環境が乱れている。
など、自分の健康状態をある程度把握しやすくなると思います。
基礎体温を上げる温活習慣
検温の基本的なやり方が分かれば、次は温活で基礎体温(平熱)を健康的な水準まで上げていきましょう。
基礎体温や深部体温が低くなっていると、「冷えやすい体質」と言えます。
身体が冷えやすい体質だと、外の気温の低さだけでなく、冷たい物を食べたり飲んだりした時や、エアコンなどの空調があるところでも過剰に身体が冷えてしまい、年中ずっと不調や不快な状態になりやすくなります。
体温の低さや冷え性などは放置せず、「温活習慣」をして冷えやすい体質を治しましょう。
温活習慣①適度な運動
まず最初に低体温の原因に挙げられるものは”運動不足”です。
身体は血液によって温められているので、血流が悪いと冷えやすい身体になります。
そして身体の血液の巡りは筋肉の影響が大きく、筋肉量が少ないと血行不良が起きやすくなります。
日頃から積極的に「ウオーキング」をしたり、余裕のある時にはエスカレーターは乗らず「階段を使う」などといった「適度に運動をする」習慣を付けましょう。
スクワットなどの軽い筋トレや、寝る前にストレッチするなども良いですね。
◆「運動で温活」のオススメ記事👇👇
・冷え対策に!!お家でもオフィスでも手軽にできる簡単”温活ストレッチ”のご紹介♪
・冷え性の原因は運動不足 ー 温活の第一歩”ウォーキング”で身体の温める力を高めましょう
温活習慣②身体を冷やさない
普段から身体を冷やさないようにするのも大切です。
特に「冷たい食べ物や冷たい飲み物」は直接、体内を冷やしてしまうので、こういうものを食べ過ぎるのは避けましょう。
◆温まる飲み物についての記事はコチラ👇
・白湯でホッと一息♪健康に良く冷え性対策にもなる温活で白湯を飲んでみませんか?
・冷え対策に!!温活&腸活に最適な”ココア”の驚くべき健康効果とは??
腹巻やタイツなどを身に付けて、身体を冷やさないようにしましょう。
また、大きな血管が通っている「首、手首、足首」を温めるのも効果的になります。
ネックウォーマー、アームウォーマー、レッグウォーマーなどの着用もオススメします。
入浴
お風呂は湯船に浸かって「身体を芯から温める」ことが効果的です。
温活では38〜40℃くらいの湯船に、15分ほど浸かるのが良いとされています。
冷えが気になる方は、入浴する習慣も身に付けましょう。
温活習慣③食生活を正す
食事でも体温は上昇します。
そのなかでも、特に「朝食」は重要です。
朝は体温が低い状態になっていますが、朝食をとることで体温が約0.3℃上昇すると言われています。
朝食を抜いても昼頃にかけて体温は上昇しますが、エネルギー不足で体温がキープできなくなったり、集中力の低下やだるいなどといった状態になりやすくなります。
食べ過ぎはいけませんが、1日3食(朝昼晩)、なるべく栄養バランスの良い食事をとるようにしましょう。
タンパク質は熱を生みだす筋肉を作るのに欠かせませんし、その筋肉を動かすにはエネルギーが必須となります。
血流を良くするビタミンなども意識的に摂りましょう。
逆に、脂質や糖質の摂り過ぎは血行不良を招くので注意が必要です。
◆「食事で温活」のオススメ記事👇👇👇
・冷え対策に必見!!温活にオススメのカラダを温める食べ物とは??
・温活に最適!!カラダを温める食材”生姜”の驚くべきパワーとは??
・冷え改善!!カラダを温める野菜とカラダを冷やす野菜とは??見分けるポイントもご紹介♪
まとめ
深部体温は日々の生活環境の影響が反映されるので、毎日の検温で自分の体調をチェックすることができます。
低体温気味では、冷え性や不調などになりやすくなります。
毎日の体温チェック+心も身体も温める”温活”をして、健康的な生活を送りましょう。
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