好転反応の中に頭痛は症状の一つだといわれています。
しかし、実際に頭痛が起きたとき本当に好転反応なのか?どうなのか気になる方も多いかと思います。
そこで、頭痛の症状は好転反応の場合もあれば、異常を知らせるサインということもあるため、冷静に対応することが大切です。
この記事では、好転反応の具体的な症状を詳しく紹介していきます。
今のあなたの状態がどの症状にあてはまるのかがよくわかるように、部位別、特徴別に一覧にまとめました。
好転反応は、体の悪い部分だけに症状が現れるとは限りません。悪い部分を良くするために体全体がバランスを整えようとしている反応ですので、好転反応の症状があること自体は、体に悪いことではありません。
1.好転反応の具体的な症状
出典:写真AC
ここでは、好転反応の主な症状について表で具体的に説明します。あなたの症状はどれにあてはまるのか、不調を感じる部位や特徴などから確認してみましょう。
腕、肩、舌など体の一部の症状・・・痛み、しびれ、痛みを感じる場所の変化
他・・・発熱
精神面、生理的な症状・・・だるい、倦怠感、眠い、あくび
お腹の症状・・・便秘、下痢、吐き気、腹痛
頭の症状・・・頭痛、頭が重い、ふらふらする
見た目でわかる症状・・・発汗、皮膚の変化(湿疹、吹き出物)、目やに、尿の色の変化
「好転反応」とは慢性疾患が、自然治癒力によって健康を取り戻す過程で体にさまざまな病的な症状が現れる状態のことを言います。
誰でも必ず感じる症状ということではなく、症状の度合いや期間には個人差があります。
また、表の症状は、1つだけでなく複数現れることもあります。
症状が我慢できないほど辛い場合は、医師に相談しましょう。
好転反応と病気を見分けるポイント
好転反応の症状は病気の症状と似ていることもありますが、中には病気と見分けられるものもあります。
次のような場合は、好転反応の症状と考えられます。
①我慢できる軽度の不調や不快感の場合
症状が下痢や頭痛など病気と同じような症状であっても、比較的軽度の場合は好転反応あることが多いです。
②不調な状態と並行して、良くなる症状も確認できる場合
不快な症状や不調な状態と並行するタイミングで、良くなっていると感じる症状も出ていれば、それは好転反応の症状の可能性が高いと言えます。
しかし、不調な状態ばかりが続く、我慢できないほど辛い、といったときは、他の病気の可能性もあります。「もう少し様子を見よう」など自己判断せずに、すぐに医師の判断をあおぎましょう。
2.症状は大きく4段階を経て回復
好転反応の症状は回復までに4つのステップがあり、それぞれで症状が異なります。
4つのステップすべての症状が治まるまでの期間や、各ステップで感じる症状の度合いには個人差がありますが、多くの場合は1日から数日で治まります。
それぞれの段階では体の中で何が起こっているのか、そしてそのときどういった症状なのかを把握しておきましょう。
また、1段階で要する期間は長くても3日間までを基準として、もし3日間経っても次のステップに移行する様子が感じられない場合は、一度医師に相談することをおすすめします。
【第一段階】弛緩反応
今まで調子が悪かっ身体の部位が、本来の機能を回復しはじめる最初の段階です。体は、初めて受ける施術や薬などの刺激に反応します。
臓器や細胞から排出された毒素や老廃物が血流にのって全身に運ばれることにより、さまざまな症状が現れる時期です。
体の機能や自律神経が乱れた状態から整った状態へと戻ろうとしていることが原因とも考えられています。症状 :だるい、眠い、倦怠感
【第二段階】過敏反応
体の衰えていた機能が覚醒することによって急性の症状が生じる時期です。
慢性的に不調だった体の機能が覚醒し、体の状態は、慢性の前の急性状態にまで戻ります。
複数の部位の具合が悪い時は、まずは最も状態が悪い部位の反応が出て、そこが治り始めると、次に状態が悪い部位の反応が出始める、という点も特徴です。
症状:便秘、下痢、痛み、はれ、発汗
【第三段階】排泄反応
細胞が活性化されることで体の解毒作用が表れ、老廃物や疲労要素などの分解・排泄機能が活発化されます。
さまざまなデトックスが行われ、皮膚からも血液中からも老廃物の排泄が活発になります。
症状:吹き出物、発疹、肌荒れ、目やに、尿の色の変化など
【第四段階】回復反応
血流の滞りが改善されて、全身に血流が巡るようになる時期です。
血流が促されることで代謝が高まり、全身の機能や細胞が回復する方向に向かいます。
症状 :発熱、痛み、吐き気、腹痛、動悸
3.頭痛が起きたときの対処法
好転反応の症状が見られたときは、体の循環やバランスを促す対処方法を心掛けましょう。
好転反応自体に体の循環やバランスを改善させようとする働きかけがあるので、そこをさらにサポートすることで、よりスムーズな回復が期待できるからです。
どんなに準備をしていても、頭痛が起きることはあります。
では頭痛が起きてしまったら、どう対処すれば良いのでしょう。
早く辛い症状を抑えるには、何をすれば良いのでしょうか。
●半身浴などで汗をかく
発汗を促して代謝を上げます。深呼吸や腹式呼吸でゆっくりとリラックスした時間を過ごし、自然な回復を促しましょう。
●水分をたくさん摂る
常温の水やぬるま湯、お茶などを飲んで、体内の老廃物を排出する循環を促しましょう。
●睡眠や休息をとる
発熱、だるさなどを感じるときには、無理をせずに体を横にしてゆっくり休みましょう。
4.自己判断で我慢しすぎるのは禁物
症状が辛いと感じたら、我慢せずに医師に相談しましょう。
好転反応は、東洋医学において実際に起こる症状として認められています。
不快ばかりが続く症状や、我慢できないほど辛い症状を、専門家以外の人が好転反応かどうかと見極めることは非常に難しいと言えます。
もし、薬の服用や施術の後に体に何かしらの不調が認められて、その症状に変化が見られず、我慢できないほど辛いときには、無理をせずに医師に相談して他の対処方法を考えることも大切です。
5.最後に
好転反応は、体内の循環や神経のバランスなどが元に戻ろうとする過程で起こる、一時的な身体反応と言えます。
しかし、中には辛い症状もあるので、そういったときには、循環を促しながらゆっくり適度の運動と休息をとって、回復を待ちましょう。
また、症状が辛い時は、自己判断で無理に我慢せず医師の判断をあおぎましょう。
改善までのステップを踏む中でだるさや痛みなどのさまざまな症状を感じながら、回復していきます。
きちんと、症状と向き合い不安になることなく適切に対応していきましょう。
関連記事はこちら👇